執筆者:斉藤まさみ
こんにちは、ディレクターの斉藤です。
ホームページの「第三者からのフィードバック」に活用してもらえるサービスとして
弊社ではサイト診断をやっています。
レポート作成を担当することが多いので、今日はその裏側を。
全スタッフで行うユーザビリティチェック
SEOの内部分析・外部分析、競合分析は担当のコンサルタントが行いますが、
分析とは別に、「ユーザビリティチェック」というものを全スタッフで対応しています。
これは営業、ディレクター、エンジニア、デザイナーがそれぞれの立場で対象となるWebサイトを見て、わかりづらいと感じたところや改善案を出していくというもので
・専門領域における提案
・いちユーザー目線でのフィードバック
を行っています。
この取り組み、価値提供が目的ではあるんですが、社内的にもとてもよい経験になっていまして。
というのも、
ホームページ制作でよくある失敗
わかりやすい表現、わかりにくい表現など、
見れば見るほど知見がどんどん溜まっていくんです。
例えば、
・こういうメインビジュアルは選ばない方がいいな(でも選びがちだよな)
・このナビゲーションはわかりにくいな
・こういうセクションには説明文があった方が理解の助けになるな
・こういうサービスにはお客様の声がないと不安だな
・もっと◎◎の情報を見たいな
・興味がわいたけど、◎◎が不安だからそこを解消する情報が欲しいな
etc…
もちろん普段から、クライアントサイトのディレクションはユーザー目線を意識して行ってはいますが、「制作・運用する」立場上、やはり純粋なユーザー目線は難しいんですよね。
クライアントの情報やご依頼の背景など諸々を頭に入れた上で見ていますし、何度も見ていると「はじめて見たときの印象」はどうしても薄れてしまいます。
なので、この「いちユーザーとして純粋にホームページを見る」習慣はとても役に立っていて、日々気づきを得ています。
業界ごとのトレンド把握や視野が広がるメリットも
様々なサイトを日常的に見ていると
業界ごとの特徴が整理できたりトレンドの流れも実感として得られるので
新規の制作案件にその気づきをすぐに活かせます。
また、これは当たり前といえば当たり前ですが、立場が変われば感じることも違うので、
営業、他のディレクター、デザイナー、コーダーいろんな視点での意見を知ることができるのも、新しい気づきがあったり視野が広がったりして有意義です。
他のメンバーの話を
「あーその視点なかったなぁ。確かになぁ」とぶつぶつ心で独り言をいいながら聞いています 笑。
同じ立場に立って「感じる」ことの大切さ
普段はどちらかというとGoogleアナリティクスで定量的な分析をする機会が多いのですが、数字ばかり追っていると、画面の前にいるのが感情のあるユーザー(人)であることを忘れてしまいがちです。
ユーザビリティチェックに取り組むようになり、ユーザーのことを理解するには、同じ立場に立って実際に「感じる」ことが大切だと改めて思いました。